白大理石(カラーラ産) 250×420×330 cm
総重量25トンを超える大理石に掘られた群像、人間の存在とその意味、人生の物語が時の流れと共に刻まれている。洞産で膝を抱えてかがむ古代の男。背後には記憶の中の女性が顔を見せ、その脇ではオリープの若木が薬を茂らせている。その横に人生の入口が開いているが、先が良くなり、人生の苦労を麦わしている。反対側には、樫の古木の葉が愛し合うカップルの顔を優しくなで、人と自然が共に生きることの大切さを表わす。その先に顔を上げる男の姿があり、苦難にあっても現代の男は希望を持って前進する。