飯川雄大 デコレータークラブ 同時に起きる、もしくは遅れて気づく 2022.7.30 - 2023.4.2

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ワークショップ

「飯川雄大さんと《ピンクの猫の小林さん》を作って隠そう!」

日時:2022年10月8日(土)、10月9日(日) 13:00 〜 14:30
制作場所:丸太広場 キトキ
講師:美術家 飯川雄大
定員:各回12組[1組につき参加者3名まで](要事前申込、先着順)
参加費:1,000円
対象年齢:小さなお子様は保護者が手伝ってください

飯川さんといっしょに作品を見てから、カラフル粘土で《デコレータークラブ ―ピンクの猫の小林さん―》を作って隠してみましょう。

アーティストトーク

「デコレータークラブ −不在の写真から観客へ」

ゲスト:光田由里(美術評論家・多摩美術大学アートアーカイヴセンター教授)
日時:2022年11月19日(土) 13:30 〜 14:30
会場:アートホール
定員:50名

展覧会趣旨

彫刻の森美術館では、現代の新しい創作表現を紹介するシリーズの第8回として、「飯川雄大 デコレータークラブ 同時に起きる、もしくは遅れて気づく」を開催しています。本シリーズは、コロナ禍を経て、4年ぶりの開催となります。

兵庫県神戸市出身の飯川は、言語や画像を用いた中にも生じる伝達の曖昧さ、感覚の共有不可能性について問い続けてきました。鑑賞者が気づきの中から湧き起こるイメージを繋げ、多様な認識を生み出すことを期待して制作しています。2022年は国立国際美術館でのグループ展「感覚の領域今、「経験する」ということ」の参加や、兵庫県立美術館で個展「デコレータークラブメイクスペース、ユーズスペース」を開催するなど、近年活躍が目覚ましいアーティストの1人です。

本展では、飯川が2007年から展開している〈デコレータークラブ〉シリーズの新作インスタレーションを中心に展示しています。鑑賞者が作品に能動的に関わることで変容していく空間や物が、別の場所で起きる同時に見ることはできない事象と繋がるインスタレーション作品《0人もしくは1人以上の観客に向けて》、誰かの忘れ物かのような《ベリーヘビーバッグ》のほか、一目では全貌をとらえることができない彫刻作品《ピンクの猫の小林さん》が木々の中に潜みます。また、過去に発表した映像作品も展示し、作品に通底する飯川の視点にも迫ります。 飯川の作品は、幅広い来館者層へもアプローチする、可愛らしく、接しやすい表層を持ちつつも、人間のコミュニケーションの不完全さや、時には遅効する気づきそのものへの興味に焦点を当てています。鑑賞者の行為によって起きる偶然をポジティブにとらえ、時間や距離が離れた場所にも出来事を送り届けることを試みます。〈デコレータークラブ〉は、見るものに行動と思考を誘発しながら展開していきます。 本展の会期は、約8ヶ月です。季節の移ろいとともに、作品の表情も変化していくでしょう。当館の野外美術館の地形や特性を生かして展開していく、飯川の作品を経て、当館の新しい魅力も発見していただけたら幸いです。

展覧会概要

展覧会名
デコレータークラブ
同時に起きる、もしくは遅れて気づく
DECORATOR CRAB
“Occurring simultaneously or awareness being delayed”
アーティスト
飯川雄大 Iikawa Takehiro
会期
2022年7月30日(土) 〜 2023年4月2日(日)
会場
彫刻の森美術館 緑陰広場・アートホール
主催
彫刻の森美術館(公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団)
協力
アーティファクト
エアー遊具カンパニー (株式会社アールイーナンバー)
株式会社ティーハウス建築設計事務所
tmsd萬田隆構造設計事務所
有限会社キューアンドエー
ゆうこうマリン株式会社
助成
公益財団法人野村財団
Photo:Sakanaka
Photo:Iikawa
Photo:Yamashita
Photo:Yamashita
Photo:Myakoto
Photo:Sakanaka
Photo:Yamashita
Photo:Yamashita
Photo:Yamashita
Photo:Iikawa
Photo:Iikawa

緑陰広場

《デコレータークラブ ─ピンクの猫の⼩林さん─》 2022年

鑑賞者は、本作と出会った時に起こる衝動を第三者に伝えようと、撮影のベストポジションを探しますが、なかなかその場所を見つけることができません。本作は巨大なスケールのため、全貌を見たいと遠くから眺めても、木立によって部分が隠れてしまいます。

デジタルカメラとスマートフォンの普及で、誰しもが手軽に自分の感情や行動を発信できる時代になりましたが、心の動きや反応を、相手にどこまで伝えることができているのでしょうか。アーティストは、情報と感動を共有しようとする行為、その伝達の曖昧さについて、意識を志向させる試みを続けます。

※展示時間 10:00 – 16:00
※状況により、展示期間・鑑賞時間が変更になる場合があります。
最新情報は、ホームページおよび SNS などでお知らせします。

アートホール

《デコレータークラブ ─ 0人もしくは1人以上の観客に向けて》 2022年

室内に設置されたハンドルを回すと目の前のロープが動き出し、その動きに誘因され、美術館のどこかで新たな事象が現れていきます。回した人は作品の要素の一部となりつつも、時間と距離の隔たりによって、離れた場所で展開していく事象を同時に見ることは叶いません。一方で、その事象を偶然目撃した人が、新たな鑑賞者となる可能性が生まれます。身を置く環境の変化を体験するだけでなく、離れた場所で動き出す出来事を想像することは、人や物の関係性、社会の構造をも彷彿させます。

イベント

アーティスト・トーク

日時:7月30日(土)、7月31日(日) 13:00〜約40分(終了しました)
参加費:無料(別途、入館料が必要となります)
定員:30名
内容: 飯川雄大さんと展覧会担当者によるギャラリートーク
参加をご希望される方は、当日アートホールにお越しください。

ワークショップ

「飯川雄大さんと《ピンクの猫の小林さん》を作って隠そう!」

日時:2022年10月8日(土)、10月9日(日) 13:00 〜 14:30
制作場所:丸太広場 キトキ
講師:美術家 飯川雄大
定員:各回12組[1組につき参加者3名まで](要事前申込、先着順)
参加費:1,000円
対象年齢:小さなお子様は保護者が手伝ってください

飯川さんといっしょに作品を見てから、カラフル粘土で《デコレータークラブ ―ピンクの猫の小林さん―》を作って隠してみましょう。

アーティストトーク

「デコレータークラブ −不在の写真から観客へ」

ゲスト:光田由里(美術評論家・多摩美術大学アートアーカイヴセンター教授)
日時:2022年11月19日(土) 13:30 〜 14:30
会場:アートホール
定員:50名

アーティストメッセージ

〈デコレータークラブ〉シリーズは、世界中の海に生息し擬態する性質を持った蟹の名前「Decorator Crab」に由来しています。昔、この蟹の生態を紹介するテレビ番組を見た時、ダイバーが海の中で何だかわからないモノ(実は蟹)を見つけたときの驚きが僕には全く伝わってこなくて。けど、たくさんの言葉や映像を使っても、どうしても伝えることができない部分があるということが面白かった。蟹は天敵から身を守るため、誰にも見つからないように行動しているだけ。でも、人は勝手に特別な状況だと感じたり、別の価値をつけたり、一方通行のコミュニケーションから新しい要素を生み出している。

今回の展示では、鑑賞者が展示空間で起こす行為によって、別の場所で新たな事象が現れるという作品があります。鑑賞者が、それを同時に把握することはできず、それぞれの出来事に気がつくまでに、距離や時間が必要になる。そのタイミングはすぐかもしれないし、数年後かもしれない。彫刻の森美術館は広いから、その時に見ることはできないかもしれない。でも〈デコレータークラブ〉は、作品であり体験であり、時や場所を変えてどこでも生み出すことができる。たとえば今すぐここで出会えなくても、別の時間、別の場所で、見てくれた人にきっかけを届けられたらと思います。(飯川雄大)

飯川雄大

飯川雄大 略歴

飯川雄大 Iikawa Takehiro

Photo: KAWATA SATOSHI

1981年兵庫県神戸市生まれ。同地を拠点に活動。成安造形大学芸術学部情報デザイン学科ビデオクラスを卒業。2007年から写真を軸に〈デコレータークラブ〉の制作を始める。個展に「デコレータークラブ メイクスペース、ユーズスペース」(兵庫県立美術館、2022年)、「つくりかけラボ04 デコレータークラブ ─0人もしくは1人以上の観客に向けて」(千葉市美術館、2021年)。主なグループ展に「感覚の領域今、『経験する』ということ」(国立国際美術館、2022年)、ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW─光の破片をつかまえる」(PLOT 48、2020年)、「六本木クロッシング2019展:つないでみる」(森美術館、2019年)など多数。

https://takehiroiikawa.tumblr.com/

個展

2022年「飯川雄大 デコレータークラブ メイクスペース、ユーズスペース」兵庫県立美術館
2021年「どこかで? ゲンビ ビデオアート編」広島市現代美術館・鶴見分室 101 (広島)
2021年「つくりかけラボ 04 飯川雄大 デコレータークラブ ─ 0人もしくは 1人以上の観客に向けて」千葉市美術館
2021年「ハイライトシーン」ギャラリートラック (京都)
2020年「KAAT アトリウム映像プロジェクト vol.15 飯川雄大」KAAT 神奈川芸術劇場
2020年「デコレータークラブ ─知覚を拒む」高松市美術館 (香川)
2020年「デコレータークラブ ─ピンクの猫の小林さん─」並木クリニック (神奈川)【参考図版 7】
2020年「Decoratorcrab ─Mr. Kobayashi, The Pink CAT─ Park Lane in Taichung City」台中市西區公益路 68 號 (台湾)
2019年 「デコレータークラブ ─遠近の設計図─ 県北芸術村推進事業交流型アートプロジェクト 2019」
高萩市秋山中学校、高萩市高萩中学校、高萩市松岡中学校 (茨城)
2019年「デコレータークラブ ─ 0人もしくは 1人以上の観客に向けて」Art Center Ongoing (東京)
2018年「A-Lab Exhibiton Vol.16 飯川雄大 デコレータークラブ 配置・調整・周遊」あまらぶアートラボ A-Lab (兵庫)
2016年「ひとりはみんなのために」HOTEL ANTEROOM KYOTO GALLERY 9.5 (京都)
2015年「ハイライトシーン」高架下スタジオ Site-A ギャラリー (神奈川)
2013年「飯川雄大|遭遇するとき(たいけんびじゅつかん特別展)」滋賀県立近代美術館ギャラリー

グループ展

2022年「感覚の領域 今、『経験する』ということ」国立国際美術館 (大阪)
2021年「すみだ向島 EXPO2021」京島エリア・元お茶屋 (東京)
2020年ヨコハマトリエンナーレ 2020「AFTERGLOW ─光の破片をつかまえる」PLOT48 (神奈川)
2019年「美術館の七燈」広島市現代美術館 (広島)
2019年「六本木クロッシング 2019展:つないでみる」森美術館 (東京)
2019年「まなざしのスキップ」札幌文化芸術交流センター SCARTS (北海道)
2017年「ゲンビどこでも企画公募 2017」広島市現代美術館
2016年「六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2016」六甲有馬ロープウェー 六甲山頂駅 (兵庫)
2016年「デコレータークラブ ─衝動とその周辺にあるもの─ シオヤプロジェクト」塩屋東市民公園 (兵庫)
2016年「ROLE PLAY」スハラビル 202号室 (大阪)
2014年「私の神さま | あなたの神さま」セイアンアートセンター (滋賀)
2014年「テラトテラアートプロジェクト ─シビックプライド─」三鷹市周辺 (東京)

飯川雄大オリジナルグッズ

〈デコレータークラブ〉シリーズの写真集や、シャツやトートバッグ、クリアファイル、マスキングテープ、ポストカードなどをミュージアムショップで販売。
※売り切れなどにより、グッズがショップにない場合もあります。

《デコレータークラブ ─ピンクの猫の小林さん─》トート
 A4(黒・ピンク)1,600円(税込)
作品集 A4 DECORATOR CRAB Expecting Spectator
900円(税込)
《デコレータークラブ ─ピンクの猫の小林さん─》Tシャツ
 S,M,L,XL(黒) 3,300円(税込)
 S,M,L,XL(ピンク) 3,500円(税込)
 100,120,150cm(黒・ピンク) 3,300円(税込)

展覧会限定オリジナルガチャ

アートホールにて販売。「当たり」付き。1回500円

会場限定オリジナルガチャ
1回500円