瞬間と一日

SHIRO SANO Photography Exhibition Moments and a Day

鷹尾俊一《メタモルフォーゼ》 © Shiro Sano

佐野史郎写真展

展覧会名	佐野史郎写真展　瞬間と一日
会期	~~2023年10月14日(土) ～ 2024年1月14日(日)~~（終了しました）
会場	彫刻の森美術館　丸太広場キトキ
開館時間	9:00～17:00（入館は閉館の30分前まで）
休館日	なし（年中無休）
主催	彫刻の森美術館（公益財団法人彫刻の森芸術文化財団）
協力	東京リスマチック株式会社､サンケイ総合印刷株式会社､株式会社mewgull､吉原写真館

おしらせ

佐野史郎写真展オリジナルグッズ　販売延長いたします佐野史郎写真展は無事終了いたしました。会場まで足をお運びいただきました皆様、本当にありがとうございました。オリジナルグッズと2024年彫刻の森美術館カレンダーは、2024年1月31日（水）までショップでの販売を延長いたします。ぜひお買い求めでください。
【クロージングトークイベント】開催のお知らせ 2024年1月13日(土) 14:00 〜 15:00　彫刻の森美術館丸太広場キトキ
【新着情報】箱根の魅力を感じる大人の時間　ニッポン放送　特別番組『佐野史郎 HAKONE PHOTO MUSIC』10月13日（金）　20時30分～21時30分（放送終了）
【関連情報】「写真の町シバタ2023特別企画展　ALBUM まなざしの先の俳優佐野史郎」開催中吉原写真館（新潟県新発田市）にて写真展他　2023年10月1日(日)～11月12日(日)*外部リンク
【関連情報】「LEON」から佐野さんの写真展開催への取材がありました。「自分は他人。自分はあくまで道具。確固たる自分なんてありはしない」*外部リンク
【関連情報】「デイリー新潮」に佐野さんのインタビューが掲載されました。大病を乗り越えた佐野史郎「同じものを見ているようでも、見えているものは違う」　自身初の写真展で覚えた“呼ばれた感覚”とは　*外部リンク
ラジオ出演：『佐野史郎 HAKONE PHOTO MUSIC』 2023年10月13日(金) 20:30～21:30（放送終了）ニッポン放送 (FM93／AM1242／radiko) 出演：佐野史郎、松任谷正隆
トークショー： 2023年10月14日(土) 13:30 ～ 14:30（終了しました）彫刻の森美術館丸太広場キトキ対談：立川直樹

映画やドラマ、舞台、音楽、そして写真活動など幅広く活躍する俳優、佐野史郎による写真展を開催します。本展は、彫刻の森美術館２０２４年カレンダーのための撮影を依頼したことから実現しました。

カレンダーに採用された作品は、野外彫刻美術館を題材にしており、デジタルカメラやフィルムカメラの他、〈ピンホールカメラ〉という古典的な撮影方法も用いています。小さな穴から差し込む光線を通じて像がフィルムに焼き付けられるピンホールカメラによって、独特な質感と精緻なディテールが生み出されています。これらの作品は、昔ながらの技法と現代の視点が見事に融合し、佐野の写真家としての原点を表現しています。

さらに、佐野家に保管されているアルバムや、これまでに撮影した作品と共に佐野の写真活動を辿る「佐野史郎写真史」を自ら綴り、展示いたします。
（全89作品を展示予定）

作家コメント

この度、２０２４年のカレンダー撮影のご依頼を受け、一年をかけて箱根彫刻の森、美ヶ原高原に展示されている作品を中心に撮影を続けてまいりました。さらには、こうして写真展をも開催していただくことになりました。けれど、そのことで、あらためて、なぜ写真を撮り続けているのか？なぜ写真に魅せられるのか？という根源的な問いかけを自分に対してすることとなり、生い立ちを遡って写真との縁を紐解く作業ともなりました。写真とは何か？…写真の起源にも触れようと、針穴写真にも挑戦いたしました。「瞬間と一日」のタイトルは、一瞬と一日、永遠が変わることなく、生ある今に等しく感じられたなら…との想いです。お楽しみいただけましたなら幸いです。

作家プロフィール佐野史郎　Shiro Sano

俳優・１９５５年３月４日生まれ。島根県松江市出身。

１９７４年	東京神田神保町の美學校にて中村宏より油彩画を学ぶ。
１９７５年	劇団シェイクスピア・シアターの旗揚げに参加。
１９８０年	唐十郎の劇団状況劇場に入団。退団後１９８６年、林海象監督「夢みるように眠りたい」で映画主演デビュー。
２００６年	植田正治の写真を題材にしたショートフィルム「つゆのひとしずく」を監督。
２００８年	東京と大阪のフジフイルムフォトサロンにて初の写真展「あなたがいるから、ぼくがいる」開催。

オフィシャルサイト

作品の見どころ

彫刻の森美術館　屋外展示場 © Shiro Sano

佐野史郎が切り取った野外美術館
「彫刻の森美術館カレンダー撮影」

自然の恵みに育まれた日本屈指の観光地、箱根。季節ごとに表情を変え、訪れる度に新鮮な味わいと癒しを与えてくれる。そこに突如現れる人工造形物。彫刻の森の中を彷徨えば、自然との対話を交わす彼らもまた、カメラのファインダー越しの私に語りかけてくれるのだった。

紐を咥える少年〜ミャンマーの子供たち〜 © Shiro Sano

父の写真好きを受け継ぐかのようにして写真を撮る
「佐野史郎写真史」

故郷、島根県松江市、出雲の地は太平洋戦争時、空襲を逃れたこともあり、歴史的建造物など古来伝わるものが守られた。松江の実家は明治初期より残る古民家ゆえ、今もその頃からの写真が残されている。大正、昭和初期のモダニズムそのものといった写真も散見される。父は母と結婚した折、記念にと二眼レフのカメラと現像機器一式を揃え、撮影しては自分でプリントしていた。母の実家は出雲大社にある写真館。

セルフポートレート © Shiro Sano

目に見えぬものと見えるものが重なる
佐野史郎の「セルフポートレート」

越の国、新潟県新発田市の吉原写真館は明治より続く写真館。現在の当主は六代目。そこで私は写真ならぬ、音楽のアルバムジャケット撮影を切望した。ならばと館主にことわりを入れ、持参の針穴写真機も設置し、セルフポートレートを撮影。露光時間八分。時は瞬間と数分、数時間、一日、一年、十年、百年、千年、数万年…何億年、永遠をも分け隔てずに流れ、留まり、目に見えるものと見えないものとの差異をかき消す。

マルタ・パン《浮かぶ彫刻 3》 © Shiro Sano

カレンダーの一日一日と、カメラのシャッターの
一瞬を重ねた「瞬間と一日」

撮影を始めたのは新緑の季節、五月。秋にも訪れ、紅葉に季節の移ろいを感じ、春は桜。信濃の地、長野県、美ヶ原高原美術館は標高二千メートルでの撮影で、体力、気力との勝負。曇天の合間からわずかに覗く青空を逃すまいと、一瞬を追いかけ、不意に降り始める雨に追いやられた中だからこその、二度と出会えぬ瞬間だったのだと振り返る。そうして瞬間が重なり、一日が過ぎ、一週間、ひと月が過ぎ、カレンダーは次の月へ、次の年へと受け渡されるのだと知る。

ガブリエル・ロアール《幸せをよぶシンフォニー彫刻》 © Shiro Sano

柔らかい写真表現で気配を表現
「針穴（ピンホール）写真の魅力」

カメラの語源、カメラオブスキュラは「暗い部屋」の意味。実像を投影する絵のデッサンの道具として発明されたという。投影された実像を化学薬品を用いて定着させたのが現在に至るカメラの起源だ。極彩色のステンドグラスの塔の中、針穴写真機を床に置いた。
f:235　ISO:100　露光時間八分。その間、螺旋階段を何人もの人が行き交う。だが、映し出された写真には一人として写っていない。いるはずの人間が見えないならば、肉眼でも見えない人々がいるのかもしれない。

クロージングトークイベント

「佐野史郎写真展　瞬間と一日」のフィナーレに合わせて、佐野史郎本人によるクロージングトークイベントを開催します。写真展担当スタッフとともに、展示作品や撮影エピソードなどを語ります。

日時	2024年1月13日(土) 14:00 〜 15:00
場所	彫刻の森美術館　丸太広場キトキ
参加費	無料 ※ご参加ご希望の方は、当日会場にお越しください。

サイン会

クロージングトークイベント終了後にサイン会を行います。

日時	2024年1月13日(土) 15:15 〜 16:00
場所	彫刻の森美術館　丸太広場キトキ
参加方法	佐野史郎写真展特設ショップにて対象商品をご購入いただき、レジにてサイン会参加券をお受け取りください。

ラジオ出演

音楽家の松任谷正隆をゲストに迎え、「彫刻の森美術館カレンダー」の話題を入り口に、箱根、写真、彫刻、音楽について語り合う1時間番組です。
松任谷は、佐野の4年ぶりとなる新アルバム「ALBUM」（今年7月5日発売）にバンドSKYEとして参加。音楽や写真を通じてふたりが紡ぎだす“箱根の魅力”をお楽しみください！

『佐野史郎 HAKONE PHOTO MUSIC』

オンエア	~~2023年10月13日(金) 20:30 ～ 21:30~~ (放送は終了しました) ニッポン放送 (FM93／AM1242／radiko)
出演	佐野史郎、松任谷正隆

【松任谷正隆】

1951年、東京都生まれ。作編曲家、音楽プロデューサー。1974年慶應義塾大学・文学部卒。4歳からクラシックピアノを習い始め、14歳の頃にバンド活動を始める。20歳の頃プロのスタジオプレイヤー活動を開始し、バンド“キャラメル・ママ”“ティン・パン・アレイ”を経て、数多くのセッションに参加。その後アレンジャー、プロデューサーとして多くのアーティストの作品に携わる。

小山薫堂「東京会議」メンバーとして、箱根彫刻の森美術館とのコラボ企画で「2022年カレンダー」の撮影コンペに参加。見事に自作品の表紙採用の栄誉を得た。2021年にバンドSKYEを結成し、佐野とはたびたび音楽制作をともにしている。

トークイベント

撮影：吉原悠博

開催日	~~2023年10月14日(土) 13:30 ～ 14:30~~ (終了しました)
会場	彫刻の森美術館　丸太広場キトキ
トークテーマ	ミュージックとアート、彫刻の森、写真　など
出演	佐野史郎、立川直樹
参加料	2,600円（入館券＆グッズ付き）事前申し込み／応募人数100名
申込方法	特設サイトにてトークイベント参加券付きの入館券（電子チケット）を事前にご購入ください。(販売は終了しました)

開催報告 (PDF) はこちら

【立川直樹】（佐野史郎写真展プロデューサー）

70年代初頭から、メディアの交流をテーマに音楽、映画、美術、舞台など幅広いジャンルで活躍するプロデューサー／ディレクター。分野はロック、ジャズ、クラッシク、映画音楽、アート、舞台美術、都市開発と多岐に渡り、音楽評論家・エッセイストとしても独自の視点で人気を集める。『シャングリラの予言』（森永博志と共著）、『ザ・ライナーノーツ』『ラプソディ・イン・ジョン・Ｗ・レノン』『I STAND ALONE』『音楽の聴き方』など著書多数。

カレンダー販売

2024年彫刻の森美術館カレンダー
2023年10月14日(木)発売開始　価格￥1,540(税込)

サイズ	壁掛けカレンダー（使用サイズ縦30cm×横30cm）
購入方法	彫刻の森美術館ショップ (10月14日〜)、一部書店・amazon等 (10月16日〜) で販売

オリジナルグッズ

Tシャツ「メタモルフォーゼ」、「ALBUM」

サイズS・M・L・XL
各3,500円 (税込)

佐野史郎meets SKYEの「ALBUM」ジャケット
佐野史郎写真展『瞬間と一日』
ピンホールで撮影された『メタモルフォーゼ（作・鷹尾俊一）』
２つのビジュアルを大きくプリントしたTシャツです。

写真展オリジナル　キャンバストートバッグ

赤・黒・生成り
各1,320円 (税込)

2024彫刻の森カレンダーが入る大きさのトートバッグ。
写真展のロゴ入り。
キャンバス地で肩がけもでき、マチも11㎝あり荷物多めでも安心。
オシャレと機能性も両立しています。
サイズ：H35×w30×D11cm

ピンフォールカメラキット

2,200円 (税込)

パンフォーカスで近景から遠景までピントが合った写真が魅力で、
やわらかでやさしい写りをお楽しみいただけます。
工具や接着剤は一切不要です。
付属の組み立て説明図でおよそ1時間程度で組み立て可能です。
三脚受けプレートが付属され、三脚に取り付けて撮影をすることができます。
対応フイルムは35mmフイルム（別売）です。

こちらからもご購入いただけます。セブンネットショッピング　佐野史郎特設サイト

佐野史郎　Newアルバム「ALBUM」

「ALBUM」/佐野史郎 meets SKYE
3,300円 (税込)

佐野史郎/vo,ag,eg,cho
SKYE
鈴木茂/eg,cho 小原礼/ba,cho
林立夫/dr,per,cho 松任谷正隆/key,banj.,mand.,cho
井之頭SINGERS
イノトモ/cho 南壽あさ子/cho 湯川潮音/cho

収録曲
1.DREAM LAND 2.MELODY HOUSE 3.まどのそと 4.NOSTALGIA 5.KING KONG 6.悲しき熱帯 7.旅芸人の記録 8.彼岸花 9.ほほえみ 10.セントラルアパート 11.冬の街の夜空