箱根 彫刻の森美術館

おしらせ

2020年1月12日 彫刻の森美術館、『日時計』内のタイムカプセル 開館50周年で10年ぶりに開封されました

彫刻の森芸術文化財団は、2009年6月10日の「時の記念日」に彫刻の森美術館開館40周年を記念して、シチズン時計株式会社より日時計の寄贈を受けました。この日時計の台座にはタイムカプセルが設けてあり、当時の箱根町立箱根の森小学校5年生の児童たち35人が「将来の夢」というテーマで書いた作文を2009年8月1日の開館記念日に封入しました。作文と一緒に美術館の資料や記念てぬぐい、当日の新聞、箱根登山鉄道の切符も入っており、10年後の彫刻の森美術館での開封の日を待ち続けてきました。

2020年1月12日、関係者をお招きしてタイムカプセル開封セレモニーを実施しました。
セレモニーには昨年成人を迎えた元児童10名と保護者、当時の担任の先生、制作に携われた日時計作家の小原輝子さん他約50名が参列。タイムカプセルが開封され、作文は無事元児童たちの手に渡りました。
セレモニーでは、冒頭に当財団事務局長 永井泰山が「本日お集まりいただいた皆様と開封の日を迎えられたことをうれしく思います」とお礼の挨拶。続いてシチズン時計株式会社常務取締役 竹内則夫さんからは、「10年という時間の中には様々な出来事があり、心の成長もあったかと思います。どのような感想を持たれるのかとても楽しみにしています」と祝辞。その後タイムカプセルが取り出されました。タイムカプセルには作文や新聞等の他に、当時の関係者の名刺や1965年に発売され人気を博したシチズン社製の腕時計「クリスタルセブン」の復刻モデルも封入。開封後、担当者の手により時計のりゅうずが巻かれると、眠っていた時計は再び新しい時間を刻み始めました。
当時の担任の先生だった津田清さんは、封入した作文の1通を代読したのち、「夢を叶えても叶えられなくても、今ある立場で頑張ってほしい」と元児童たちに言葉を寄せられました。さらに、日時計作家の小原さんからは日時計のお話をいただきました。日時計の話をする直前には雲の間から日も射して、日時計に現れた影から日時計の見方も教えていただくこともできました。

元児童を代表して、タイムカプセルの取り出しに参加した土屋綺星さんは、「将来の夢はピアノの先生と書きました。現在はピアノだけでなく歌なども教える音楽教室を開きたくて、大学に進学して声楽の勉強をしています。今も変わらず夢に向かっているのだなと思いました」とコメント。他の元児童たちも10年前の自分との出会いに、「こんな事を書いていたと驚きました」「今は別の夢を追いかけています」「実はもう叶えました」など感想も様々。
元児童たちには、彫刻の森美術館2020年カレンダーやミュージアムグッズ、シチズン時計創業記念書籍「寺山修司 時をめぐる幻想」(出版:東京美術)を贈呈。和気藹々とした中でセレモニーを終了しました。

「タイムカプセル開封セレモニー」プレスリリース>>