スペインの生んだ20世紀の巨匠パブロ・ピカソ(1881〜1973)の作品を展示するピカソ館は、1984年に開設されました。ピカソの長女マヤ・ピカソから188点の陶芸作品をまとめて譲り受けたのを機に、日本で初めての私立によるピカソ美術館をつくることになり、さらに多彩な作品が収集されました。開館後も引き続き素描や版画が収蔵され、当館のピカソ・コレクションは現在300点を超えるほどになっています。
当館では、「創造と破壊」を繰り返すうちに生まれた多彩なピカソ作品を鑑賞していただくことができます。
特に、当館のコレクションの中心になっている陶芸は、ピカソが65歳になってから南フランスにある陶器の町、ヴァロリスの陶房で始めたものです。彫刻や絵画の要素を併せ持つ陶芸を、心から楽しみながら制作していたことが如実に伝わってくることでしょう。

現在、日本において、絵画、版画、素描、陶芸作品等が、一つの建物の中でまとまって常設展示されている場所はピカソ館だけです。
鮮やかな色彩、遊び心に溢れた作品の数々は親しみやすく、豊かで楽しい気分にさせてくれます。
また、所蔵作品の中には、ピカソの創作歴を知る上でたいへん貴重な作品が多く、天才ピカソについて知識を深めることができます。
当館は、このような作品にいつでも出会える場所として、何度訪れてもピカソについて新しい発見ができるよう、展示作品の入替えを定期的におこなっています。
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「貧しき食事」(1904)
エッチング |
「ジャクリーヌの顔」(1956)
大円形皿 |
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ピカソ館に収蔵されている作品には、油彩、素描、版画、彫刻、金のオブジェ、銀製のコンポート、ガラス芸術のジュマイユ、タピスリーなど様々な素材の作品があります。
陶芸作品をはじめジュマイユ、タピストリー等は、ピカソの創造性もさることながら、職人のピカソ芸術に対する理解と探求なしでは、このような素晴らしい作品は生まれてこなかったでしょう。
ピカソと職人らによるコラボレーションは、ピカソの全く新しい作品を生んだと言えます。
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「アルルカンのサルバド」
原画:1923
ジュマイユ |
「ミノトーロマシー」(1982)
原画:1935
タピスリー
制作:コキール・プランス |
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パブロ・ピカソは、91歳で生涯を閉じるまで、人間として、芸術家として劇的な人生を歩みました。生涯に幾人かの女性が相次いで登場しますが、彼女たちは創作活動のインスピレーションとなり、ひいてはピカソの作風の変化するきっかけともなりました。
ピカソの最後の伴侶となったジャクリーヌ・ロックと過ごした晩年は、明るく楽しさに溢れた作品が多くなります。何もかもが満ち足りた人生の中で、子供の頃のように、もう一度取り戻せた純粋な創作の時間だったのでしょう。

「猫のいる静物」(1962)
油彩 |
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「縞のシャツを着た男」(1956)
油彩 |
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| 「画家とモデル」(1963)
油彩 |
「円」(1958)
銀 |
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