箱根 彫刻の森美術館

常設作品紹介

室内展示場

本館ギャラリー

コレクション展 「彫刻-ムーアとロッソを中心に」
2018年3月7日(水)~

「彫刻は野外の芸術である」と語ったヘンリー・ムーア。彫刻の概念や表現の幅を広げたメダルド・ロッソ。
20 世紀彫刻の要となる二人の作家を中心に、アルマンやデュビュッフェ、イプステギなどの所蔵作品25 点を紹介します。


《3つの立っている像》 ヘンリー・ムーア 1953 年
ヘンリー・ムーア コレクション
「 …ひとたび野外に出て陽を浴び、雨に打たれ、雲の移りゆきを感ずるときには、彫刻も生活の一部であるということがよくわかる… 」
これは、当館の国際公募展「ヘンリー・ムーア大賞展」創設時(1979年)にムーアから寄せられたメッセージです。このムーアの言葉は、そのまま当館の指針にもなってきました。
イギリスの彫刻家ヘンリー・ムーア(1898 〜1986)は、「彫刻は野外の芸術である」と語っています。自然の力で作られた形―小石や貝殻、流木、動物の骨、火打石 (フリント・ストーン)を、ムーアは「見つけたオブジェ」とよび、尽きることない創作の源泉としました。ムーアの作品は、「母と子」「横たわる像」「内なるかたちと外なるかたち」の3 つのテーマに分類することができます。その制作方法は、小石や骨などの自然のかたちからアイディアを得て最初に手のひらに乗る小さなマケット(雛型)を作り、風景の中に彫刻を置くことを想定しながら中間サイズの原型へと拡大しました。さらにいくつかの作品が選ばれて、2~5mの野外作品になっています。


《貧しい食事をする子供》 メダルド・ロッソ 1893 年
メダルド・ロッソ コレクション
19 世紀から20 世紀への変わり目に、彫刻の新たな可能性を切り開いたイタリアの彫刻家メダルド・ロッソ(1858 〜1928)。
その作品の多くは小型で、手法や素材から未完成にみえるほどです。市井に生きる人々の哀歓を素描のように写しとったロッソの作品は、観るものの視覚や記憶に迫り、強い印象を残します。
ロッソの関心は、対象を三次元として捉えるのではなく、光が彫刻に及ぼす効果をそのまま表現することで、現実的な主題から得た瞬間の印象を刻印することにありました。ロッソは、彫刻を見るべき視点を特定し、絵画の明暗法やぼかしの技法を応用するなど、彫刻の概念や表現の枠を広げました。

緑陰ギャラリー

20世紀の彫刻コレクション
2017年7月8日(土)~

彫刻の森美術館は、彫刻芸術の普及と振興を目的とした日本で初めての野外美術館として、1969年8月1日に開館しました。
開館当初から、山の変わりやすい天候を配慮して室内展示場を併設し、室内に展示できる彫刻も収集してきました。そして、フジサンケイグループ各社の支援を得ながら、年月をかけて、20世紀の彫刻史を俯瞰するコレクションが形成されました。 今回は、その近代彫刻コレクションの優品と新収蔵の彫刻を展示します。親密なスケールの作品にゆっくりと向き合い、その中に現代へとつながる革新性を見つけていただけますと幸いです。

マルチホール

彫刻の森研究所

当研究所は、彫刻作品をより深く理解し、より楽しく鑑賞することを目的に活動しています。
彫刻の「そざい」「かたち」「くうかん」をさまざまな方法で分析し、日々研究を重ねています。
みなさんも是非研究に参加し、彫刻に対する理解を楽しく深めていただければと思います。
そして研究の後は、「近代彫刻コレクション」や野外彫刻をじっくり鑑賞してみてください。
彫刻との新たな出会いがあるかもしれませんよ。

ピカソ館

『ピカソ・コレクション』
ピカソ館は、20世紀を代表するスペインの芸術家パブロ・ピカソの作品を専門にご覧いただくために1984年に日本で初めて開館しました。
ピカソが65歳から熱中して制作した陶芸作品を中心に多彩な所蔵作品300点余りを順次公開しています。

アートホール

じぐザグ さンカくワーるド
「じぐザグ さンカくワーるド」は、《オクテトラ》から生まれたかたちをもとに、自然のかたちも取り入れながら会場全体をひとつの図形として作り上げました。たくさんのポールには山形に赤色と黄色がペイントされ、まるで森の中にいるような気持ちになります。三角形のクッションは《オクテトラ》から飛び出したかたちのように見えます。どこで遊ぶのか、どうやって遊ぶのかは子どもたちの自由です。様々な遊びの中から、空間に隠されたおもしろいかたちに出合ってください。

遊具とも建築とも、アートとも言えるこの場所は、子どもたちが遊びながらアートを発見できる〈彫刻的空間〉です。